『犬王』2022.6.20 新宿バルト9
湯浅監督の力を余すことなく注ぎ込んだ作品。
賛否両論あると思うが、昨今の日本アニメ映画のラインナップを考えたら、この作品はかなり攻めてるのでは。
刺さる人には相当深く刺さるだろう。
途中あぶなく犬王の呼び掛けで拳あげそうになった!
演奏の歌詞字幕が欲しいという意見は分かるかも。
自分もしっかり聞き取れない箇所があったし。
けど、あの場面で歌詞が画面にあるとせっかく友魚なの演奏シーンに入り込んでいるのに急に現実に引き戻される感じが自分ならしてしまうかも。
何にせよ劇場で観て体感してほしい!
『ブラックボックス 音声分析捜査』 2022.1.25 TOHOシネマズシャンテ
『THE GUILTY』のような作品かなと思ってたけれど違った。
主人公が核心に近づくにつれこちらの緊張感も増していく。
途中から何かにとりつかれたかのような主人公と同じく、スクリーンから目が離せないだけでなく、耳をすませて音に聞き入る。
そういう点では見終わった後に頭ぼんやり。
記録された音からさまざまな音を除去、抽出し真実を導き出す過程で、自分の思い描いた結末に都合よく解釈してしまう危うさが描かれてるのもよかったな。
映画館で観てよかったけれど、配信で観れるようになったら主人公と同じくヘッドホンしてモニターで観たいとも思った。
あと、1/23日の朝日新聞の朝刊1,2面で書いてる『強欲の代償』って特集記事も読んでみて欲しい。
『レミニセンス』2021.9.17 新宿ピカデリー
予告観てた時は結構期待してのだが…
人の過去の記憶を辿って、問題を解決するって設定は良いはずなんだけれども。
水没したSFな世界観もよかったし、廃墟とか好みの画もあったし。
しかし、中途半端さを最後まで払拭できなかった。
ロマンス要素を排除したらもう別の作品になってしまうので難しいのは分かっているんだけれども。
色んな良い部分を生かしきれてない惜しい作品。